松例祭前日までの主な行事
手向集落の氏子の祭りとして、8つの町(現在10町)を上町と下町に半分ずつ分けて行われてきた松例祭の準備は、毎年6月中旬に始まります。
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松聖予定者決定
100日間にわたって冬の峰修行を行う「松聖」希望者2名が氏子会に申し出て、承認されると神社に推挙され決定する。
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弊立祭準備
9月24日の幣立祭に向けた準備を始める。
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興野聖づくり
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練り松明づくり
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松打の祭具づくり
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松聖の自宅参籠所、設営
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【弊立祭】
松聖・小聖・ 既修松聖・氏子会役員・ 祝部会・ 役者・ 当番町の 若者頭と カド持ち・ 神社職員が参列し、松例祭始まりの儀式を行う。
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《梵天供養》
斎館の門前に大幣が立てられる。
前年度の松聖はこの日が最後のお勤め。 -
《任命式》
宮司によってその年の松聖、
「位上」と 「先途」が任命される。 -
《降神祭》
神職により神が降ろされる。 -
《三三九度》
松聖と小聖が三々九度の盃を交わす。 -
《饗 応》
当番町の若者頭とカド持ちが高砂を謡い
祝いの宴が開かれる。 -
《行入り》
松聖はこれより百日行に入る。
参籠場所は、前半50日が自宅、後半50日が斎館。
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松聖の巡拝
松聖と小聖が、羽黒山頂の蜂子神社、御本社、御手洗池、末社、御陵墓を巡拝する。
冬の峰前半は自宅に神壇を設け、興屋聖を飾り、朝夕沐浴斎戒し祝詞をあげる。 -
八町(やちょう)会議
氏子会会長・八町の若者頭・神社役員・神社職員が社務所に集い、申し送り事項や新旧交代等の報告をする。その後、八町の若者頭8名は大松明作りの講習会と「付き合い」の日程を決める。
上町・下町の当番町頭名が前に出て
謡を納める -
綱調製員 安全祈願祭
神職が、綱調製員の作業場に出向き、安全を祈願する。
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付き合い
手向集落の若者衆が上町下町ごとに集まり、大松明作りの講習を行なう。その後、会場を変えそれぞれに、「土洗い」という懇親会を行う。
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松聖登山
松聖の百日行、前半終了。参籠場所を自宅から山頂の斎館に移す。
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羽黒山 昇山
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50日間お世話になる斎館の職員へあいさつ
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四方拝
松聖と小聖は羽黒山の四方の社を廻り拝する。
11/15_手向地区の各神社
11/16_玉川地区の玉川寺
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11/17_町屋地区の六所神社
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11/18_添川地区の両所神社
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【松の勧進】
松例祭にかかる費用を得るため、羽黒山伏たちが庄内一円を勧請して廻る。
12/1~10日_旧鶴岡市内 11/15~12/30_庄内一円明治以降、鶴岡勧進の間、市内山王町の日枝神社が松聖の祈祷所となる。
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致道博物館の西田川郡役所
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鶴岡市内の最初の参拝場所は、
旧庄内藩主・酒井家の自宅。 -
鶴岡市役所
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勧進山伏が配るお札など
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綱奉納報告祭
綱奉納者・綱調製員・松聖・小聖・神社職員が斎館に集い、大松明に用いる引き綱や縄の奉納を神に報告する。
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納められた引き綱
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奉納された背綱や節綱などもお祓いする
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【網漉き行事】12月最終もしくは前の週の日曜日
各町若者頭16名が斎館に集合し、 上町と 下町に 分かれて大松明の顔にあたる網と、胴体を包む簀(す)を作る。
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作業は1室を
二つに分けて行う -
お昼は恒例の斎館カレー
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