松例祭

松例祭当日(12/31~元旦朝)の主な行事

当日はクライマックスの夜に向けて朝からさまざまな神事と行事が執り行われます。

12/31

  • 9:00

    早昇り

    各町の若者衆が数名ずつ登山し、補屋を整え、松聖を迎える準備をする。

    早昇り

    雪灯籠をつくる若者衆。

  • 10:00

    若者衆 登山

    各町の若者衆全員が登山し、補屋で松聖を待つ。

    若者衆登山
  • 11:00

    松聖 移動

    松聖が小聖を伴い、参籠していた斎館から祈祷所となる補屋へ移動する。

    松聖移動

    位上方、先途方それぞれの
    補屋入り口に向かう松聖。

  • 神拝

    松聖・小聖・松打・役者・ 勧進山伏・ 若者衆全員で補屋の神殿に向かい神拝。 その後、上町下町それぞれの若者衆は双方の松聖へ挨拶に伺う。

    神拝 神拝
  • 15:00

    【綱まき行事】

    若者衆によって大松明の節が切り刻まれる。大松明に登上した松聖が加持した後、刻まれた綱は参拝者に投げ与えられる。 切り綱を家の軒先に掛けると家内繁栄が約束されるという。

    綱まき行事 綱まき行事

    大松明の上で加持する松聖(左)と、切り綱を奪い合う参拝者(右)。綱を軒先に掛ける理由として、 一説には、邪気が家に近づくと綱のように切り刻まれるから近づくなという意味もある。

  • 17:00

    神拝

    神事に先立ち、神を拝する。

    神拝

    補屋では、若者衆の頭のみが
    床の上にあがることを許される。

  • 17:30

    腹ごしらえ賜酒

    神事に先立ち腹ごしらえし、神酒を賜る。

    腹ごしらえ賜酒 腹ごしらえ賜酒

    ほうきの実がまぶされた丸いにぎり飯は「親玉」といわれ、関係者だけでなく一般参詣者にも振る舞われる。

  • 18:00

    まるき直し

    日中、解体した大松明は、笹やヨシなどを使って元の半分くらいにまるき直される。

    まるき直し

    日が沈むと、切り刻まれて死んだ大松明は息を吹き返した。 この行いは、大松明を改めてまるき直し、焼き払うためと言われている。

  • 19:00

    【綱さばき】

    補屋では位上方と先途方それぞれで、4町の若者頭が引き綱の行方を競う。 引き綱とは、まるき直された大松明を焼き払う場所まで引き出す4本の綱のこと。 大松明に取り付ける場所によって優劣の順位があるため、4町の若者頭は良い綱を得ようと議論を戦わす。

    綱さばき
  • 20:30

    砂はき渡し

    位上方と先途方それぞれ4町の 綱延綱付が神前に並び、 大松明を焼き払うための雪穴を掘る道具「砂はき」が綱延に渡される。

    砂はき渡し

    砂はきを手に、雄叫びをあげる綱延と延付。

  • 21:00

    【検縄行事】

    「砂はき」を手にした綱延と綱付は、庭上の松明小屋の前に行き、整列する。 そして出役は大松明を焼き払う場所までの33尋を測る。

    検縄行事

    33尋とは、羽黒の領土とされた東33ヶ国になぞらえた距離。領土の外で悪鬼を焼き払う必要があるため、検縄で場所を定める。

  • 【砂はき行事】

    双方の当番町の頭と綱延・綱付が距離を確認し終わると、綱延は砂はきで大松明を焼き払うための雪穴を掘る。 綱付は、相手方から砂はきを奪われないように防御する。掘り終わるとそのまま補屋へ駆け戻る。

    砂はき行事

    距離を確認する下町の綱延と綱付。

  • 【御定目】

    「砂はき行事」が終わると、補屋の神殿で 大目付が、 事前に若者頭から出されていた誓約書を、小聖と若者頭に不正をしないように読み聞かせ、確認する。

    御定目
  • 22:30

    大松明引き準備

    各町の若者衆は「綱さばき」で決まった自分の町の引き綱を庭上に運び出し、「験競べ」終了の合図となる5番の法螺の音を待つ。

    大松明引き準備
  • 22:45

    【験競べ】

    一方、三神合祭殿では、位上方と先途方の 験者6人ずつ12名が東西に並び、5番目には松聖の代役である小聖が座る。
    神殿に向かって1人ずつの飛び上がる様を模し、神殿の前に一列に並ぶ。 所司前の側に控えていた 兎に扮した者は、所司前の合図に合わせて中央の二つの机の間に入る。 そして読師から呼ばれた験者は、机の前に進み出て、机を扇子で叩く。その音に反応した兎はどちらかの机に手をのせて、位上方と先途方の優劣を示す。
    この所作を2人の読師から呼ばれた験者が交互に行い、5番目の験者(小聖)の読み上げが終わると、大目付は法螺役に験競べが終えたことを告げる法螺を吹かせる(五番の法螺)。

    験競べ 験競べ

    6人中5番目は立春の「土用」を意味することから、「五番の法螺」は冬を追い出したことを告げる合図である。

  • 【大松明引き】

    三神合祭殿から 五番の法螺 の音が聞こえてくると、庭上で待機している若者衆は一斉に大松明を走って引き出し、 砂はき行事で雪を掘った場所で焼き払う。そして若者衆は引き綱を担いだまま後ろを振り向かないで補屋へ走り去り、 そのまま引き綱を担いで下山する。

    大松明引き
    大松明引き

    法螺の音を合図に一斉に羽黒の領土の外(雪穴)まで引き出し、焼き払う。その燃え具合で勝敗が決まる。

  • 1/1 元旦

  • 0:00

    【国分け神事】

    新年を迎えた庭上に「鏡松明」が立てられ、 大歳神の来臨を待つ。国の境を定める「検縄行事」が行われた後、 丈尺棒を立てて所司前と役者が縄張り確認を行い、羽黒山伏の領土を確かめる「国分け神事」が行われる。

    国分け神事

    庭上に立てられた鏡松明は大歳神の拠り代。「柱松明」ともいう。写真左側にいるのは、鏡松明を管理するアホウ。

    国分け神事 国分け神事

    日本66ヶ国のうち東33ヶ国が羽黒、西24ヶ国が熊野、九州9ヶ国が英彦山の領土という故事による。 4名の役者のうち3名は熊野権現を、1名は英彦山権現を表し、羽黒権現を表す所司前と丈尺棒を押しながら領土の確認が行われる。

  • 【火の打替神事】

    大松明を焼き払ったため、火は穢れ衰えてしまう。そこで松打によって新しい生命力のある清浄な火が切り出される。

    火の打替神事 火の打替神事

    羽黒の領土が決まると、4人の役者が鏡松明から火をもらい、松明行事を行う。

    火の打替神事 火の打替神事

    それが終わると火打ち金と火打ち石を手にした松打が、4人の役者の間に入り、鏡松明の廻りを3度回る。 そして火口を携えるカド持ちのもとへ走り、火を切り出す。早く火がついた方が勝ちとなる。

  • 【御披露】

    火の打替神事終了後、松打・若者頭・大目付は三神合祭殿に行き、大目付が「大松明引き」と「火の打替神事」の結果を宮司に報告する。 判定の結果、位上方が勝てば新年は豊作の歳に、先途方が勝てば豊漁の歳になると云われている。

    御披露
  • 【昇神祭】

    火の打替神事終了後、カド持ちは補屋へ行き、「大松明引き」と「火の打替神事」の結果を、松聖と小聖に報告する。 その後、祭員長によって昇神祭が行われた後、 松聖は百日間守り続けてきた興屋聖の中の五穀を、 国土に見立てた補屋の土間に撒く。

    昇神祭

    松聖は土間を背にして興屋聖に守られていた五穀の種を撒く。

  • 02:30

    【にしの寿司】

    斎館において、松聖と両頭集によって精進落としの宴が催される。

    にしの寿司 にしの寿司

    精進落しの肴
    「鰊の麹漬け」鰊は春を告げる魚。「数の子」子孫繁栄。
    「ごまめ(田作り)」五万米という字をあてることから豊作。「きんびら」紅白で目出たい。

  • 元旦朝

    【綱のし】

    元旦の朝、八町の若者衆は各町の綱延の家に集まり、引き綱を家の軒先に掛ける。綱は火防となり、家内繁盛を約束するという。

    綱のし
  • 1/2~

    翌2日、上町・下町ごとに反省会「聖札祝い」を開催。
    4日には諸役者と若者頭の反省会を開催。
    こうして羽黒山の歳夜祭は終わり、新たな1年が始まる。

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